大阪市民の働き方と暮らしの多様性と共生にかんするアンケート
2019年11月に公表された単純集計結果の報告書をもとに、特に重要なものをこのウェブサイト用に抜粋し簡潔に紹介しています。設問をグループごとにまとめ、回答者の基本状況、心身の健康、性のあり方(SOGI)、経験、性についての考えの5つに分類しています。
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ここでは、性や性的マイノリティにたいしての回答者の考えを、報告書から抜粋して紹介しています。
男どうし・女どうしの恋愛感情や性行為、また性別変更にたいする回答者の印象を、男女間の恋愛感情や性行為と比較する形でたずねた結果を示しています。
これらの設問項目は、性や性的マイノリティにたいしての全般的な考え、大阪市の取り組みについての考え、そして性的マイノリティが身近な存在になったときと回答者との距離感が異なる状況により、性的マイノリティや男どうし・女どうしの恋愛感情や性行為にたいする感情が回答者の中でどのように異なるか浮き彫りにする目的で設定されました。
さらに職場の同僚、自分の子ども、仲の良い友人が性的マイノリティだった場合の回答者の印象、大阪市における、性的マイノリティにかかわる取り組みについての考え方もたずねています。
問42では、下記の図の(1)〜(7)に示した7項目をもちいて、男どうし、女どうし、男女間の恋愛感情や性のあり方についての考え方をたずねています。ここでは、4段階の選択肢のうち、「そう思う」と「どちらかといえばそう思う」を合わせて[思う](ここでは、不快を示す方向)、「どちらかといえばそう思わない」と「そう思わない」を合わせて[思わない](ここでは、不快ではないを示す方向)の2つにまとめてみていきます。[回答者数:4,285人]
問43では、職場の同僚、自分の子ども、仲の良い友人が同性愛者や性別を変えた人だった場合にどう思うかを、「嫌ではない」、「どちらかといえば嫌ではない」、「どちらかといえば嫌だ」、「嫌だ」の4つの選択肢を用いてたずねました。[回答者数:4,285人]
問53では、性的マイノリティに対する偏見や差別を解消する取り組みや、性的マイノリティに配慮した取り組みを推進することへの意見を、「賛成」「やや賛成」「やや反対」「反対」の4つから答えてもらいました。いずれについても「賛成」または「やや賛成」と答えた人の割合は85%を超えていました。「賛成」または「やや賛成」と答えた割合が高い順にみていくと、「大阪市人権啓発・相談センターにおける相談事業」(90.8%)、「パートナーシップを証明する制度」(87.6%)、「性同一性障がいなどの性別違和の方に配慮した申請書類等の性別記載欄の見直し」(87.0%)、「多目的トイレにおける『どなたでも利用できます』表示」(86.6%)、「企業・事業者への啓発」(85.8%)、「市民への広報・啓発」(85.2%)でした。[回答者数:4,285人]
調査主体
厚生労働省 国立社会保障・人口問題研究所 人口動向研究部 第2室長 釜野さおり 代表
「働き方と暮らしの多様性と共生」研究チーム(日本学術振興会 科学研究費助成事業)
〒100-0011 東京都千代田区内幸町2-2-3 日比谷国際ビル6F
http://www.ipss.go.jp/projects/j/SOGI/ 03-3595-2984
調査協力 大阪市